消費者庁は9日、ケーキなどの材料として使われるショートニングなどに含まれ、心臓疾患のリスクを高めるとされるトランス脂肪酸に関して、含有量などを容器に表示することをメーカー側に求めると発表した。
トランス脂肪酸は、食事、栄養および慢性疾患予防に関するWHO/FAO合同専門家会合の報告書(2003年)では「一日当たりの総エネルギー摂取量の1%未満とする」という目標が示されている。
一方、日本人一日当たりの摂取量は、食品安全委員会の調査結果によると、総エネルギー摂取量の1%未満となっている。ただし、脂質の多い菓子類や食品の食べすぎなどの偏った食事をしている場合では、平均値を大きく上回る摂取量となる可能性があるとされている。
アメリカでは「トランスファット」などと呼ばれることもある。