米アリゾナ州で、胸骨の下部が結合した3歳の姉妹の結合双生児のことが話題に上っている。一つの心臓を2人で共有するという初のケースだという。
日本では、ベトナムの「ベトちゃんドクちゃん」(下肢結合体、1988年に分離手術成功)。がよく知られている。俳優のアンディ・ガルシアさんも、かつて肩部の結合双生児だったことがある。
この姉妹(エマちゃん、テイラーちゃん)は、心臓と肝臓を2人で共有している。生まれてくる時に15分しか生きることは無理だと言われたが、奇跡的に現在は3歳となった。ただ、将来的に分離手術を行うにせよ、2人にとって心臓が1つという点がネックとなっており、家族、医師ともに悩みが大きい。
しかし、家族にとってはジレンマもある。2人を切り離す手術をしたいとの希望があっても、そうすればどちらか一方が死亡する可能性があり、頭を痛めている。エマちゃんは本を読むことが好きで、テイラーちゃんはブロックを作ったりオモチャで遊ぶことが好きだという。両親は2人の健康な姿を見るにつけ、手術は急ぐ必要はないのではないかとも考えているのだという。
エマちゃんとテイラーちゃん(「Two Sisters One Heart Foundation」より)