王侯貴族が集うスイスの名門校「ル・ロゼ」での高校生活【2】

いつからボーディングスクールに留学するべき?

―教育の専門家には、小さい時から留学準備しないとだめだと言う方も多いです。Uさんは留学時期が遅い方ですよね。

Uさん:「結構稀なケースだと思います。でも、海外に旅行で何回か行っていたし、英語に触れる機会は多かったです。私は大学だとちょっと遅くて、多感期の高校生くらいまでに行った方がいいと思っていました。日本にいると、なかなか教育システムの中から抜け出すのが難しいですが。」

―高校1年生から留学した場合のメリットは何だと思いますか?

Uさん:「あまり小さい頃から海外に行くと、日本人としてのアイデンティティがなくなることがあります。ル・ロゼにもそういう人がいっぱいいて、『自分は○○人だけど、いろんなところに住んでいて、自分が何人というのはない』という人がいっぱいいるんです。だから、自分が日本人であるということがしっかり確立して、しかもまだ柔軟な時期に海外に出ることができたのはよかったと思います。親子関係としても、中学くらいまでなら生活ルールやマナーをしっかり親から教えてもらえるし、ある程度のものをわかった上で出ることができます。」

―では、逆に中学やもっと下の年齢から留学する場合のメリットは何だと思いますか?

Uさん:「小さな頃から行けば、語学はバイリンガル、トライリンガルにはなれますね。やっぱり家庭ごとに何を最優先するのか?ということなんじゃないでしょうか。ル・ロゼには、中学3年生か高校1年生で入ってくる子が一番多いです。最後の2年がIBのカリキュラムになるので、そこから入ってくる子はいません(英語圏以外では)。英語がネイティブでない場合は、高校1年生から入って慣れておかないと厳しいですね。」

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