不動産バブルに“拉致される”中国経済

バブルに拉致されている中国経済?

 また深セン市の経済適用房の地下駐車場には高級車が何台も停まっていているという報道もある。こうした建物は政府が低所得者向けの住宅として建設したものだが、どうして1550カ所の地下駐車場が作られたかは分からない。役人は、こうした状況を認めないというが、ベンツで経済適用房を買い求めにやってくる現象は全国各地にあることで、当然こうしたマンションを分配するのは政府の役人である。

 以前、北京の経済学者仲大軍(ちゅう だいぐん)氏は「中国経済は不動産価格の高騰に“拉致されている”」と表現した。不動産業は、政府のGDP増加の主力であり、大富豪の投資の主体であるからだ。

 中国はたった30年の間に、もっとも収入格差が大きい国家の一つになってしまった。これについて、温家宝首相は今年の全人代で、社会の財産という「ケーキの」を上手く分けなくてはいけないと話した。

 来年のフォーブスの長者番付けで、中国はまたも大富豪の数を増やしている事だろう。ただし、バブルが行き過ぎると大富豪自身の首を絞めることにもなりかねず、早急な対策が必要だ。


2010年の全人代

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