高級ワインのビンテージ、考古学の測定法で判明

 豪アデレード大学のグレアム・ジョーンズ博士らの研究チームが、放射性炭素年代測定法(C14年代測定法)を用いて、ワインのビンテージ年を正確に解明できることを米学会で発表した。海外メディアが報じた。

 放射性炭素年代測定法は、遺物に含まれる放射性同位体のC14の崩壊率から年代を推定する方法で、考古学では一般的な年代測定法。実験は1958年から1997年のオーストラリア産赤ワイン20種を使って行われ、各ワインのビンテージを正確に測定することができた。

 近年、世界的にワインのビンテージ偽造増加が問題になっており、市場に出まわるワインの最高5%が醸造年を偽って、本来より高い値段で販売されているという。ワイン自体から年代測定ができることが判明し、ビンテージ偽造の抑止力になればと期待されている。

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