古代エジプトからロスチャイルド家まで、“王家の血筋”の法則とは?【1】

テクノロジーの進化によって解明されたツタンカーメン王の血筋

 今年2月、古代エジプト史の大きな謎の1つが明らかになり、世間を騒がせました。エジプト考古最高評議会のザヒ・ハワス博士の研究チームが、ツタンカーメン王の死因とその父親が解明されたと発表したのです。

 その報告によると、ツタンカーメン王のミイラをDNA鑑定して詳しく調べた結果、死因は骨折に起因するマラリア感染であり、またツタンカーメンは第18王朝のファラオ・アクエンアテン王とその姉妹の間の息子であることがわかりました。さらにツタンカーメンは元々病弱でさまざまな疾患を抱えており、それは近親婚により、免疫システムが遺伝的に弱っていたためだと判明。またツタンカーメンと共に発見された彼の子供2人のミイラにも、遺伝的疾患があったことが明らかになっています。

 ツタンカーメン王が兄妹婚の子供だったということは世界に衝撃を与えましたが、古代エジプト王朝において、王族が兄妹など近親者と結婚することは決して珍しいことではありませんでした。また古代エジプト王朝だけでなく、中世からヨーロッパ全体を支配した貴族ハプスブルク家、近現代の金融財閥ロスチャイルド家まで、上流階級の家系は近親者との結婚が多いとされています。

 王族、貴族、財閥という上流階級の人々は、なぜ近親婚を選ぶのでしょうか。また科学的証明ができない時代ならいざ知らず、近現代においても近親婚のリスクを見込んでまで、近親者を結婚相手として選ぶ場合があるのはなぜなのでしょうか。“支配者階級”の血筋の謎に迫ります。

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