不動産価格の高値が続く中国の都市部の価格高騰は結果として政府の懐を温めたようだ。
北京市財政局は、1月から2月間の北京市の財政収入は463.3億元(約6270億円)で、去年より40.6%増加したと発表した。収入が4割増加した原因について、市の担当者は「今年に入ってから北京の経済状況は徐々に良くなってきており、それにともない税収が増加している為。」と説明した。
また、去年同時期の財政収入が低かったことも、今年大幅増に関係している。去年の財政収入は金融危機で減税対策が取られ、前の年に比べて12%減少していた。
同時に増収の大きな理由としてあげられるのは、昨年末北京の不動産市場と自動車市場の売り上げが急増し、特に不動産市場の伸びは著しかったことだ。その分の税金が今年初め徴収された。
財政収入の見通しについて北京市の担当者は「収入が引き続き加速的に増加するかは予期できないが、安定した収入を保つことはできるだろう」と話している。