頑張らない投資?
投資を頑張ってはいけない、と言えば語弊があるかもしれないが、頑張り方を間違えてしまっては勝てる相場でも勝てなくなってしまう。では、勝つための正しい頑張り方とはどのようなものなのか。
「とにかくポジションを立てることが頑張ることだと勘違いしている人がいますが、相場では分析したり、勉強することが頑張るということです。あとは、投資でも自分に水が合うと思える得意な分野に絞ることです。例えば、浅田真央ちゃんでも、スピードスケートでは勝てないでしょう。フィギュアスケートだから勝てるのです」
また、個人投資家がよく失敗することと言えば、損切りができずに、どこまでも塩漬けを続けること。これなども、負けを認めて早期に撤退すれば、傷口も浅く、そして精神衛生上もすいぶんと楽になる。
「一般社会では『逃げちゃいけない』とよく言われますが、投資の世界では当てはまりません。逃げ、回避も立派な手法です。適時ロスカットが出来れば一番いいのですが、それが出来ないのであれば、ポジションにヘッジをかけておくか、あるいは覚悟を決めておくか、撤退する言い訳を用意しておくかなど、心にヘッジをかけておくと楽になりますし、冷静にもなれます。ナンピンをする方法もありますけど、その場合にも時間を置くか値幅をあけてするべきでしょう」
たったこれだけでも、メンタル面では楽になるのではないだろうか。
では、甘い誘いがあなたの目の前に来たらどうするか?