パニックにならずに済む方法
「ロスカットした方がいいんでしょうか」と投資家からよく相談を受けるというHeyward氏。しかも、そのタイミングは決まったように、底値か天井付近の時期だという。なぜ、手遅れになるまで放っておいたのだろうか。
「売買の前に、含み益になった時にどうするか、含み損になった時にどうするかの複数のシナリオは用意しておくべきだと思います。少なからぬ人が、底値圏か天井圏になってから初めて検討していますよね。『どうにもならなくなってしまったのですが、どうしたらいいでしょうか』と相談されても、どうにもならなくなっていたら、どうにもなりません」
アナリストの推奨→何となく購入→思わぬ下落→そのまま塩漬け。投資をする前に、あなたが投じたお金はどういう性格の資金で、いつまでにどうしたいのか。そして売買後のシナリオをどう描いているのか、考えておくべきことは多い。
いかにして10%の勝ち組に入るのか。この連載の中にヒントはあったのではないだろうか。(終わり)