自分にとって最上級を常に求める女性富裕層
前項で出てきた高額サプリ「悠々美的」。40歳代のある美容関係の女性経営者は「安い」とサラリ言ってのけた。理由は「以前は1日で数万円もするプラセンタをしていましたから」とこともなげに言う。
プラセンタ注射は女優、モデルたちがよく使用するアンチエイジングの美容。それだけで、ここまで費用をかけることができる人はやはり限られてくる。とにかく、自分が納得いく消費を楽しみたいという願望が若年女性富裕層にはあるようだ。
関東に住む30歳代の外科医は「同じ年周りの女医さんや友達と東京で集まって、いっしょに食事やお買いものに出かけたりします。その時に気がつかなくても、使った金額を後で見て、ビックリすることもあります。でも、自分が欲しいものにはお金はかけてもいいと思っています」と、楽しむことにさほど財布のヒモは意識していない様子だ。一流シェフの料理、ブランドの買い物、高級ホテルでスパ&宿泊というフルコースを楽しむのだという。
都内の40歳代の投資家は、東京都心部の億ションに住んでいるが「自分だけのゆとりある時間が持てる家を、今住んでいる所とは別に探しています」という。また別の投資家女性は国内に留まらず「ヨーロッパの古城を見て、素敵だと思いましたね。値段も下がっているので、今なら、買ってもいいんじゃないかなと思ったこともあります」とも話していた。ちなみに古城の価格は20億円ほどだという。