若手女性富裕層の知られざる高額消費の実態

男性の消費市場にも進出

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 富裕層は市販のサービスになかなか満足はしない。今よりももっともっと自分にとって良いものがないか探している。自分たちが満足できる商品やサービスを、貪欲に求めているのが現状だ。美容関連だけではない。これまではどちらかと言えば男性の領域であった高級車市場にも、女性の波は押し寄せている。

 「輸入車ユーザーレポート2000」(日本自動車輸入組合調べ、現在は個人情報取得上の問題で廃止)によると、男女比率は、前回(19.6%)から女性の比率が上昇し、22.3%を占めていた。約10年前でも女性は2割を超えていた。

 最新のデータがない中で、接客現場の実感として、フェラーリ、ポルシェなどを取り扱う都内のある高級車ディーラーが次のように説明する。

 「女性で買い取りの依頼をされる方が以前と比べると、かなり増えています。女性は丁寧に扱うからなのか、綺麗ですし、こちらは助かります(笑)。あとは、以前はなかったんですが、店舗にフラッと若い女性が一人で車を探しに来ることもあります。もちろん、そのまま自分でお買い求めになる方もいらっしゃいます」

 男性からのプレゼントなどではなく、あくまでも、自分で稼いだ「お金」で買うようだ。

 また、純金融資産1億円以上の人だけのプライベートクラブ「YUCASEE(ゆかし)」でも女性会員の入会申請が大幅に増加しているという。同事務局によると、以前は女性の申請者は一ケタだったものの、現在は全体の約4分の1を占めるまでになったという。少なくとも30~40歳代の若手富裕層の中に少なくとも4分の1以上を女性が占めていると考えても言い過ぎではない。

 増えていく若い女性富裕層。当然ながら、大きな消費が見込めるだけに、企業サイドは取りこんでいきたいところだが、一方では難しい面もある。

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