オーストラリアの65億円豪邸建設現場、「肉食禁止」で騒動に

 インド人富豪のパンカイ・オズワル氏と妻のラディカさんが、オーストラリアに建設中の豪邸の建設現場で、建設作業員に肉食禁止を言い渡して騒動になったと海外メディアが報じている。

 建設中の豪邸は、オーストラリア・パースの高級住宅地ペパーミント・グローブの郊外にある7000万ドル(約65億円)の大豪邸で、オーストラリアでは最大規模の住宅になる。2011年末に完成予定で、普通の住宅くらいの広さがあるジム、ビューティーサロン、展望台、17台の車が入る駐車場、巨大なプールなどがある。

 オズワル夫妻は菜食主義者で、「少しでも肉を含む食べ物は建設現場では食べてはならない」と作業員に通達。これに対し、建設組合は「豪邸を建設することはいいが、作業員が何を食べるかまで指図することは間違っている。宗教の実践は個人の権利だが、それを他人に押し付けることはできない」と抗議した。その結果、現場にある小さな小屋1ヶ所のみでなら、肉を食べてもよいということになったという。

 妻のラディカさんは「肉食は地球を破壊する行為であり、悪いカルマや悪循環をつくっている」と発言していて、自分の家で肉が食べられているという事態に我慢できなかったようだ。オズワル夫妻は現在、米ニューヨークで菜食主義者のためのファーストフードチェーンを立ち上げる準備をしているという。

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