大阪に残された最後の一等地とも言われる、JR大阪駅北側一帯の「梅田北ヤード」(約24ヘクタール)の先行開発区域(約7ヘクタール分)の工事が31日スタートした。
2012年度下期の開業を目指して、最大48階建ての高層ビルなどが建設される。景気の影響を受けて、開業は当初予定していたよりも1年以上遅れることになる。また、産経新聞の報道では、土地取得価格は当初予想900億円を大幅に上回って3400億円にもなったともいう。
資金調達、土地価格上昇などで難航したが、何とか区切りを、と今年度中に地鎮祭にまでこぎつけた格好だ。この日の地鎮祭では、参加した阪急電鉄や三菱地所などの事業者らは、ホッとしていることだろう。
オフィス、商業施設、マンション、研究施設などが計画されているが、やはり最大の目玉は、サッカーW杯の決勝が開催できる8万人規模を収容できる新スタジアムだ。アピール度、またインパクトがひじょうに高いため、関西経済圏が浮かび上がるカギを握っているとも言える。今後のプロジェクトから目が離せない。