トリノ五輪フィギュアスケートの金メダリスト・荒川静香さんが31日、自身のブログで、浅田真央選手が小学2年生時の衝撃的な出会いを「その年齢ですでに将来にまで大きな素質を感じる選手というのはなかなか稀でした」と回想している。
現地で取材や解説を行った荒川さんと、今回の世界選手権で金メダルの浅田選手は、公私ともに姉妹のような存在で、浅田選手が荒川さんを慕っている間柄だ。その2人が初めて出会ったのは仙台の合宿。小学2年生にして、すでにダブルアクセルを完璧にきめ、また全体になめらかに滑る姿を見て「よほど幼い頃にスケートを始めたのだろうと思った」という。
しかし、「5歳から~」という答えが返ってきたという。トリプルアクセルまでもうじき手が届きそうな雰囲気を漂わせていた7歳の女児。わずか2年に満たない期間でそこまで到達していたことに、荒川選手は驚いた。
「その年齢ですでに将来にまで大きな素質を感じる選手というのはなかなか稀でした」と後の五輪金メダリストも舌を巻いたほど。勝負の世界において、強者は強者を知るとはまさによく言ったものだ。
浅田真央選手(右)とキム・ヨナ選手