故サダム・フセイン元大統領が所有していた多くの別荘を観光地化して新たな収入源にしようと、イラクのサラフディーン州当局が海外の投資家を募っている。海外メディアが報じた。
サラフディーン州には76のフセイン氏の別荘があるが、現在は住む人もなく廃墟となっている。しかし建物を修復すれば地域を活性化する観光名所にできるとして、当局は修復費用を負担してくれる海外の投資家を探している。例えば、2005年まで米軍基地として使用されていたフセイン氏のティクリートの宮殿は1000エーカー以上の広さがあり、136の建物と人工の湖がある。
海外からイラクへの旅行者の大多数は聖地を巡礼するイスラム教徒で、昨年は125万人が訪れた。しかし、古代の遺跡など観光を目当てに同国を訪れる人は少ないという。