万博開幕直前の上海で3つの世界最高級体験

 5月1日から10月31日まで開催される上海万博は、入場者数の見込み7000万人、万博市場最大の面積にパビリオン数とさすがの規模の大きさ。日本人の入場者数も100万人を目指すそう。ひと足お先に(会場はまだ完成していませんでしたが…)視察団として会場を見ましたが、今回は万博だけではない上海の世界最高級の体験をリポートします。


さすがに威風堂々とした中国館

 成田から上海浦東国際空港まで3時間ほど。時差は-1時間。お手軽に行ける感じです。

 空港から市内へと向かうのに、まずは世界一を体験。それは、時速430キロメートルというリニア・モーターカー上海トランスラビットの速度です。車内には時速を示す電光掲示版があって、揺れもほとんどなく、みるみるうちに数字が増えて430に。上海市郊外までたったの7分間ほど、「おーっ」と思っているうちに到着してしまいます。


あっという間にこのスピード


492メートルの上空は雲の中!?
 続いて向かったのは、2番目の世界最高級の超高層ビル。“森ビル上海ヒルズ”として知られている101階建て地上492メートルの上海環球金融中心(上海ワールドフィナンシャルセンター)。金融貿易の経済特区である浦東地区に林立している高層ビルの中でも群を抜く高さ。訪れたのは曇天だったので、まさに天を突くようなこのビルは、上空が雲に隠れています。

 100階にある展望台まではエレベーターを乗り継いで行きますが、まさに宇宙船に乗っていく感じで、ディズニーランドのアトラクションに入るみたい。これまたあっという間に95階まで一気に上がります。屋根も壁もガラスの展望台からの眺めは雲海のようでしたが、床も一部ガラス張りになっていて97階までストンと見えるのには驚きました。晴天の日に上がれば、きっと素晴らしい眺望が開けていることだと思います。


一部ガラス張りの床

 さて、3つ目は世界最高層ホテル。同じ上海環球金融中心の79階~93階にあるパークハイアット上海です。1階の正面玄関から高速エレベーターで上がると、SF的な展望台とは打って変わった雰囲気。モダンのなかに中国の伝統的な建築美と幾何学的要素を取り入れたデザインで、落ち着いた格式高い中国の邸宅を思わせるエントランスです。

 91階から93階の3フロアにはレストランやバー、プライベートダイニングがあって、天空のダイニングといえそう。85階にあるスパ、ウォーターズエッジは喧騒から開放をテーマにしているそうですが、これまた天上の瞑想空間でのトリートメントは究極の非日常が味わえる感じです。

 客室は79階~84階と88階のスイートで全174室。上海一のスタンダードルームの広さは55~60平米、14室あるスイートは130~194平米。そして天井も3メートル以上と高い! きめ細やかでパーソナルなサービスを提供できるよう、あえて客室数は抑えているそうで、全客室から素晴らしい眺めが楽しめます。(http://shanghai.park.hyatt.com/参照)


素晴らしい眺望に開放感あふれるパークハイアットのスイート

 英仏の租界時代のレトロな建物と近未来が同居する上海。万博を機会にますます成長しているようですが、まさに未来的な世界最高体験も見逃せません。

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