フィギュアスケート女子の浅田真央選手(19)の次期コーチで、日本人コーチを中心に人選が進められていることがわかった。世界フィギュアの殿堂入りを果たした佐藤信夫氏、ソルトレーク五輪4位の本田武史氏らが候補に挙がっているという。
タラソワコーチに師事して金メダルを目指したバンクーバー五輪では銀メダルに終わった浅田選手。ライバルのキム・ヨナ選手とはコーチの差が出たのではないか、という見方も一部では出ていた。
実績では申し分のない大御所タラソワ氏だが体調面などの理由もあって、ジャンプの練習などをなかなか見ることができなかった。そうしたこともあってか、本番ではジャンプで細かいミスのあった浅田選手。ジャンプ、振付など総合的に考えて人選をすることになる。
関係者によると、浅田選手は次の五輪には二人三脚で歩むことができる日本人コーチを、と考えているのだという。
そこで名前が挙がったのは、日本人初のトリプルアクセルを決めた名選手にして名コーチの佐藤信夫氏。トリノ五輪の金メダリスト荒川静香さん、安藤美姫、村主章枝、小塚崇彦の各選手らを指導した。また、本田武史氏は、男子銅メダルの高橋大輔選手にジャンプ指導も行うなど、ジャンプ指導に定評がある。
すでに森永製菓が支援継続を発表するなど浅田選手の軍資金は十分と見られる。そして、4年後のソチでは金メダルが絶対に欲しいことからも「複数の有能なコーチを集めるということも十分考えられます」(前出の関係者)という。
シーズンオフに入ってはいるが、次のシーズンに向けたストーブリーグは熱を帯びている。