財団法人日本青少年研究所が、日米中韓の高校生を対象に実施した勉強の仕方や時間、授業中の態度、学校生活への評価などのアンケート調査結果を発表した。
同調査は昨年9月から11月にかけて、日本12校、アメリカ12校、中国24校、韓国64校(韓国のみ昨年6月)で行われたアンケートに基づくもの。
調査結果によると、日本の高校生で最も特徴的だったのは授業中にきちんとノートをとる率で、他国の2~3倍の肯定率を示した。私語や飲食、メールを打ったりする「内職」は少ないが、授業中の積極的な発言は4カ国中最も少なく、14.3%だった(米は51%)。また居眠りをする人が4カ国中最も多く、45.1%だった。
一方アメリカでは、授業中の私語や飲食、あるいは 「内職」が比較的自由に行われていた。授業中の飲食は46.9%で、一桁台の他3国と比較して飛びぬけて多かった。中国の高校生は、授業中の居眠り、私語、飲食、内職が最も少なかった。韓国の高校生は、授業中きちんとノートを取ることが少なく、居眠りも比較的多いが、私語や飲食、内職などは少なかった。
わからないことがあった場合、アメリカでは「先生に聞く」が最も多く、友人、家族、ネットもかなり多かった。中国では友人が最も多く、本などで調べるのも多かった。韓国では先生に聞くことはそれほど多くなく、友人や本などが比較的多かった。日本の高校生は、先生にも聞かず友人に聞くことも比較的少なく、本もネットもあまり見ず、そのままにしておくという回答が4カ国中最も多かった。