チョコレートで起業し成功した中国人少女(2)

若い女性らしい感覚でヒット連発

 翌日、正式に店がオープンすると、客は次々に訪れた。特に学生が放課後やってきたのは何さんの狙い通りだった。数々のメディアにも取り上げられるようになり、何さんのチョコレート専門店は大人気となった。

 何さんは、ただ単に販売するだけでなく、お店に親しんでもらおうとチョコレートの手作り選手権を行うなど、様々なイベントを企画している。

 また、商品の「名前」を工夫して恋人たちの人気を集めている。例えば「恋人の涙」というチョコレートは「愛情は幸福なこと。涙さえ、幸せを感じる」という意味が込められているし、「海洋の心」は「新しい感覚、初めてあなたにめぐり合ったようだ」というような意味が込められている。

 こうした種類のチョコレートを売り出すと、特にバレンタインには多くの人がチョコレートを予約するなど大人気になった。また、何さんは沢山のチョコレートを集めてきれいな花束を作った。この花束は美しいだけでなく、食べられるし、価格も本物の花束と大差ないため、ヒット商品となった。

 開業し、全部で20万元(約260万円)の投資を行ったが、一年で資金は全て回収。それ以降、利益を出し続けている。開拓されていない分野に目をつけ、次々に独自のアイディアを形にする決断力と経営能力は目を見張るばかりだ。

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