米著名投資家ジョン・ポールソン氏が率いるヘッジファンド会社ポールソン&カンパニーのファンドの運用資金が約320億ドル(約3兆円)となり、「儲け過ぎて大きくなりすぎたのではないか」とする懸念の報道も出るようになった。
ブリッジウォーターアソシエイツ、JPモルガンに次いで運用資産額は3位のポールソン&カンパニー。新規資金を現在も受け入れていることからも、今後はさらに大きくなっていく可能性がある。ということは、リターンが平凡になるのではないかという懸念が、報道されるようになっている。
年金基金、大学基金などの公的基金が最近は、オルタナティブ投資としてヘッジファンドを運用先として選んでいる。今後さらに、ポールソン氏のファンドに資金が流れる可能性はある。
華々しい運用成績を上げて、ソロスファンドマネジメントを凌駕したものの、2000年に、200億ドル(約2兆円)を超えてから破綻した、タイガーファンドなどの例は過去にはある。
今年に入り「大丈夫か」という報道がチラホラと出るようになったポールソン&カンパニー。今後の動向に注目だ。