中国人富裕層向け別荘が完成前からもう完売

 家具販売大手のニトリの子会社「ニトリパブリック」が北海道千歳市に中国人富裕層向けの別荘を建設しているが、全17棟あるのだがすでに買い手は決まっているという。ちょっとした買い漁りだが、この背景には何があるのか。

 現在建設中の別荘は、庭付きの2階建てで、広さは380平米。リビングルームなどに親会社ニトリの家具やインテリアを配置し、土地代を含め2800万円から3500万円で売り出す。完成予定は7月。総事業費は約6億5000万円。

 ニトリは、今後も中国人観光客の長期滞在ニーズが高まることを予測して、将来は500から1000棟規模での別荘開発を目指しているという。

 もともと北海道は、香港や台湾など暖かい地方では観光地として人気があり、多くの旅行客が訪れていた。さらに、昨年には北海道と中国を舞台にした映画「非誠勿擾(日本題:狙った恋の落とし方)」が大ヒットした。

 この映画が火付け役となり、上海などの中国・都市部でも北海道ブームが起こりつつある。映画は主人公の男性が理想の結婚相手を求め東奔西走するストーリーで、オホーツク海岸の北浜駅、美幌峠、摩周湖など晩秋の美しい北海道の風景が見どころの一つでもある。

 北海道人気は今後も当分は続くようで、ニトリパブリックは今後、さらにこの事業を拡大していくという。

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