「恋におちたシェイクスピア」など大ヒット映画を生み出したものの、今年1月に廃業した映画会社ミラマックス・スタジオを買収したいと、3組の富豪が申し出ていることがわかった。海外メディアが報じた。
同社の売却を決めた親会社、米ウォルト・ディズニー社によると、その中にはミラマックス・フィルムの元所有者である、ハリウッドの有名プロデュ-サー・ワインスタイン兄弟の他、2組の富豪が含まれている。
ボブ・ワインスタイン氏とハーヴェイ・ワインスタイン氏の兄弟は、1979年にミラマックス・スタジオを設立し、93年にディズニー社に同社を売却。しかし1月の廃業を受け、同社がなくなることを惜しんだ2人は買い戻すことを決めたという。
ディズニー社によると、彼らのほかに買収を申し出ているのは、投資家デヴィッド・バーグスタイン氏と、フォーブス誌の2009年アメリカ人富豪リストに載った富豪兄弟、アレク・ゴアズ氏とトム・ゴアズ氏。ワインスタイン兄弟は6億ドル(約558億円)の買収価格を提示しているが、同社を買い戻すのはなかなか難しいと見られている。
ミラマックス・フィルムは「イングリッシュ・ペイシェント」や「恋におちたシェイクスピア」「シカゴ」などの大ヒット映画を生み出した映画会社。 その一方、ロイター通信によると、同社の映画で米国興行収入が1億ドル以上あったのはたった10作のみだという。