米証券取引委員会(SEC)が米金融大手ゴールドマン・サックスを提訴した件で、一連の話の中に登場するヘッジファンド界の帝王ジョン・ポールソン氏がカギを握るのかどうか、賛否両論が飛び交っている。
SECの主張によれば、ゴールドマンがCDO、MBSなどのサブプライムローン関連証券を販売するにあたり、ポールソン氏の会社ポールソン&カンパニーがポートフォリオを選定し売り浴びせることを知った上で、開示せずに投資家に販売したという。
この取引によってポールソン氏は10億ドルの利益を上げたと言われるが、SECの矛先はポールソン氏ではなく、ゴールドマンに向いているようだ。
報道では、ゴールドマンがポールソンの「売り」を知りながら、投資家に「買い」を勧めるという矛盾をはらんでいた、とするものや、この件はポールソン氏がカギ握る存在だというものまで見られた。