上海万博で岡本真夜さんの曲をパクった「犯人」

 上海万博のPRソングとして発表された楽曲が、岡本真夜さんのヒット曲「そのままの君でいて」の盗作だと認定された。岡本さんが事務局からの使用許可要請を快諾し美談として伝えられる一方で、「犯人」の繆森(ぼく・しん)氏とはどういう人物なのか。実は、過去にも盗作が指摘されていた。

 繆森氏は上海音楽学院を卒業後、中国の有名歌手の楽曲を多数手掛けるなど優秀な新人作曲家と評価されていた。

 しかし、ネット上では「百変選択」や「竹林風」といった曲が、メキシコ出身の歌手クリスティアン・カストロ氏や韓国の歌手BOBOの曲の“パクリ”ではないかと言われてきた。

 2004年「2010年はあなたを待っている」が公募で万博の優秀作品に選ばれ、今回PR曲として発表された。だが、発表すると、ダメ出しが殺到。これまでとは同氏の作風と違いすぎるとも言われて怪しまれていた。しかも上海市民までがダメ出しをすることに。

 岡本真夜さんの大人の対応が、日本だけでなく中国からも好感を呼んだのだが、繆森氏に対して、事務局は「上海事務局だけでなく、中国全体のメンツがつぶれた。史上最大規模の万博で、いったいどのような中国を世界に向けて発信しようとしているのか」と報じられているように、怒り心頭の様子だ。

 国家の威信に関わる大失態? に事務局は繆森氏にどのような対応をするのだろうか。こちらは少なくとも「そのままの君でいて」とはならないだろう。厳重な罰が待っているであろうことは容易に想像できる。

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