バンクーバー五輪フィギュアスケート銀メダリスト、浅田真央選手(19)の次季コーチが、宿敵キム・ヨナ選手(20)のコーチであるブライアン・オーサー氏か、と韓国で衝撃が走っている。
意思疎通がスムーズでジャンプの練習を継続的に見ることができる、ということを理由に日本人で調整している浅田選手の次季コーチ人事。日本人の五輪級の男子コーチとなると数が限られてくるために、数人名前は挙がった。ところが現状は「協会から、ソチ五輪で金メダル獲得を最低条件に課されますから、火中の栗を誰も拾いたがらないという状態ではないでしょうか」と関係者は言う。
仮に日本人で難航すれば、また、外国人で探さなければならなくなる。それで、オーサー氏に注目が集まっているのだという。
確かにオーサー氏を選ぶ理由として、実績以外にも2つ考えられる。1点目はアジア人を指導して金メダリストに導いたことだ。まだ言葉の壁があるとは言え、欧米人とは風習の違うアジア人を指導した経験は、意思疎通の面で少なからずプラスになるだろう。
そして2点目は、協会関係者が気を揉む「男女」の心配がないということだ。安藤美姫選手ーモロゾフ氏のように、関係が師弟なのか恋愛なのか、ハラハラする必要がないということだ。オーサーコーチは男性がパートナーで、まったく心配ない。
きのうの敵は、明日の味方となるのか。いずれにせよ、キム・ヨナ選手が5月に現役続行か引退か。その話し合い次第になる。