億越えのブガッティ、ランボルギーニが売れた北京


ムルシエラゴLP670-4SV。左はステファン・ウィンケルマンCEO
 北京モーターショーで、高級車が次々に売れている。ショーが始まった初日、さっそく790万元(約1億270万円)のランボルギーニが売れた。ランボルギーニは今回2種類の車種を展示、うちムルシエラゴLP670-4SVは中国限定仕様だった。

 開幕した23日の午後、関係者によると、一人の中年男性が現れ、あっさりと手付金を支払ってその場を去ったのだという。もちろん、氏名、職業など誰かは公表されていないが、ショーが終わった後に車が北京を走っていることは間違いないだろう。

 普段お目にかかれないような車を一目見ようと、高級車の展示場には多くの客が集まっているが、ただ見ているだけの人たちに交じって、試乗している人の姿が確かにある。ポルシェや、ロールスロイスでは、予約販売ができる車種はすべて買い手が現れたそうだ。それも1人や2人ではない。今回は前回よりもさらに客の動きは良くなっているという。


ブガッティ・ヴェイロン
 この他にも、ショー初日に3800万元(約5億円)のブガッティ・ヴェイロン100周年記念版が売れた。買ったのは35歳前後の青年だったという。

 ある販売員はこうした現象について「確かに本当に買っている人もいるかもしれないが、故意的な宣伝という部分も排除できない。それに、こうした高級車は持ち帰る輸送費が多くかかるから、企業はショーで売ってしまいたい」と話していた。

 しかし、中国自当社流通協会は「全国各地からモーターショーを心待ちにしていた消費者が集まっている」と強調。展覧会で大富豪たちが高級車を買い求めるのは、ここ数年の伝統になっているという。

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