
ムルシエラゴLP670-4SV。左はステファン・ウィンケルマンCEO
開幕した23日の午後、関係者によると、一人の中年男性が現れ、あっさりと手付金を支払ってその場を去ったのだという。もちろん、氏名、職業など誰かは公表されていないが、ショーが終わった後に車が北京を走っていることは間違いないだろう。
普段お目にかかれないような車を一目見ようと、高級車の展示場には多くの客が集まっているが、ただ見ているだけの人たちに交じって、試乗している人の姿が確かにある。ポルシェや、ロールスロイスでは、予約販売ができる車種はすべて買い手が現れたそうだ。それも1人や2人ではない。今回は前回よりもさらに客の動きは良くなっているという。

ブガッティ・ヴェイロン
ある販売員はこうした現象について「確かに本当に買っている人もいるかもしれないが、故意的な宣伝という部分も排除できない。それに、こうした高級車は持ち帰る輸送費が多くかかるから、企業はショーで売ってしまいたい」と話していた。
しかし、中国自当社流通協会は「全国各地からモーターショーを心待ちにしていた消費者が集まっている」と強調。展覧会で大富豪たちが高級車を買い求めるのは、ここ数年の伝統になっているという。