バフェット氏とアルワリード王子は11年間もメル友

 米著名投資家ウォーレン・バフェット氏(79)と、「アラビアのバフェット」と呼ばれるサウジアラビアの富豪投資家・アルワリード王子(55)は、11年間も文通をしているという。ブルームバーグが報じた。

 アルワリード王子は総資産194億ドルの、フォーブス誌長者番付常連の大富豪。米シティグループの筆頭株主で、2007年にはビル・ゲイツ氏とフォーシーズンズ・ホテル&リゾーツを共同買収。投資先は全世界で5000社にのぼるとされる。

 2人は1999年、当時アルワリード王子が投資していた米ニューヨークのプラザ・ホテルにバフェット氏が宿泊したことをきっかけに知り合い、メールやファックスでやり取りを開始した。アルワリード王子は「オマハの賢人」と呼ばれるバフェット氏へ、今後の投資先はどこが適切か、共同投資もできると、アドバイスを得るために手紙を出していたという。

 バフェット氏はアルワリード王子への手紙の中で、「私はオマハでは、『アメリカのアルワリード』と呼ばれています」と書いたこともあり、信頼関係で結ばれた、良い友人関係を築いていたようだ。2人はずっと手紙のやり取りのみで親交を深めていたが、2008年に初対面を果たしている。

 しかし、バフェット氏がどこまで助言していたかは不明だが、アルワリード王子の資産は金融危機の影響もあり、ここ10年間で20億ドル減少。反対にバフェット氏の資産は倍以上に増えている。

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