上場予備軍は2013年に1万5000円台で上場希望

 帝国データバンクは、「新規株式上場意向に関する調査」の結果を発表し、上場時に希望する株価水準は1万5000円台が12.7%と最も多い結果となった。

 この調査は、2010年2月、株式上場の意向を持つとみられる企業(4473社)を対象に調査したもの。今回で13回目。

 回答のあった1621社(回収率36.2%)のうち、「IPOの意向がある」と回答した「株式上場予備軍企業」は631社。この株式上場予備軍に具体的な上場計画などの特徴は次の5点になった。

(1)上場予定時期は、「未定」とした企業が287社(45.4%)と約半数。上場時期は「2013年」が91社(14.4%)で最多。また、2015年以降の上場を予定する企業も71社(同11.3%)と多かった。

(2)理由については複数回答で「知名度や信用度の向上」が470社(同74.5%)でトップ。

(3)予定市場は、複数回答で「新JASDAQ」(266社、42.2%)が最多。

(4)大証とジャスダックの市場統合を、上場市場の検討にあたって考慮した企業は118社(同18.7%)にとどまった。

(5)IPO時に希望する日経平均株価水準は、「わからない」が232社(36.8%)。具体的な株価水準は「1万5000円台」とした企業が80社(同12.7%)で最も多かった。

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