[PR]慶應義塾幼稚舎に受かる理由、落ちる理由

落ちる理由はないが、受かった子には明確な理由がある

 慶應義塾大学までの一貫教育と、集まる子供のレベルの高さ、得られる人脈の強さと素晴らしさから、私立小学校の中では抜きん出た地位を守り続ける慶應義塾幼稚舎。小学校受験を考える親子にとっては最高峰の存在であり、常に憧れの的です。しかし、その狭き門から「受かるのは宝くじに当たるようなもの」とも言われますが、本当にそうなのでしょうか?

 毎年多数の慶應幼稚舎合格者を輩出する「ジャック幼児教育研究所」の理事、大岡史直氏から、幼稚舎受験の実態を伺いました。大岡氏によると、「幼稚舎に落ちる理由はないが、受かるには理由が必要」とのこと。果たして、その真意とは?
 

受かる子が当てはまる3つのパターン

 「慶應幼稚舎はコネがないと絶対に入れない」など、様々な噂が飛び交っていますが、その中には核心を突いたものも、全くの想像でしかないものもあります。
 大岡氏いわく、幼稚舎に受かる子供は、次の3つのうちのどれかに当てはまるそうです。

(1)慶應幼稚舎に縁がある子供
 親が慶應幼稚舎出身、または兄弟姉妹が慶應幼稚舎に入っていれば、6~7割前後が合格します。

(2)縁はないが、入れると慶應にメリットがある子供
 大企業経営者、政治家、著名人の子息など、入れることによって後々慶應全体にメリットをもたらすと思われる子供です。

(3)縁もメリットもないが、一目見て魅力があるとわかる子供
 本当に優秀な子供は飛び抜けて魅力的なオーラを放っているため、一目見てわかるそう。塾で「慶應に受かるとすればこの子」と判断していた子供は、やはり合格していくといいます。

 縁故があれば必ず入れるわけでもありません。例えば、兄弟姉妹が慶應幼稚舎に入っていても、3割の子供は落ちてしまうわけです。この差は何かというと、強力な親を持つ(2)の子供がライバルだった場合です。縁がある家庭の長男がすでに入っていれば、はっきり言えば、次男は取らなくても、慶應的には問題はありません。そこで、縁はないが多大なメリットをもたらすと予想できる親の子供が受験した場合、縁ある家庭の次男より、そちらが優先されることになるのです。

慶應幼稚舎合格者のほぼ1/3を輩出する塾「ジャック」とは?

 2009年度、慶應義塾幼稚舎の定員144名(男子96名、女子48名)に対し、ジャック幼児教育研究所からは50人の合格者が出ています。なんと、約1/3が1つの塾から出ているのです。しかも、ジャックは大きな宣伝もしないのに、クチコミで生徒が集まるのが特徴。毎年、幼稚舎に合格した親から聞いたり、薦められたりしてやってくる親子がほとんどです。

 2009年度の幼稚舎の試験では、お祭りのBGMが流れる中に縁日のような屋台がいくつも出て、そこで自由に行動できるという試験が出ました。子供たちはヨーヨーすくいなどの縁日でひたすら自由に遊べばいいのですが、そこで試験官に見られているのは「どれだけ夢中で楽しく遊べているか」。試験の内容は絵を描く、運動、遊びなど毎年様々ですが、どれだけ勉強ができるかはほとんど問題にされません(ペーパーテストはなし)。勉強よりも、いかに夢中になって物事に取り組めるか、磨けば光るという可能性を感じさせてくれるかが大事なのです。

 またジャックからの合格者のうち、約30~40人は何かしら慶應との縁がある子供で、全く縁がない子供は10~20人ほどだといいます。つまり、縁がない場合、いかにこの10~20人の中に入るか?というのが最も大きな問題です。慶應幼稚舎の倍率は男子が約15倍、女子が約20倍。女子は募集枠が男子のほぼ半分なので、縁故なく受かるのはまさに至難の業です。


「ジャックがほかの塾と異なるのは、受かる資質を持つ子供が多く集まってくるということが1つあります。しかしそれ以上に大きいのは、残りの10~20名の枠に入る子供を育てられる、原石を磨き上げるノウハウを、長年かけて蓄積していることなのです。」(大岡氏)

 元々体操教室から出発し、すでに40年の歴史がある「ジャック」。慶應幼稚舎だけでなく、早稲田実業学校初等部、青山学院初等部、学習院初等科など毎年多数の有名小学校合格者を出しています。そのノウハウとは、一体どんなものなのでしょうか?

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