本棚を介し両親と知的体験を共有する
「楽しい我が家」は本棚にも表れています。Gさんの部屋の本棚には、Gさんの本だけではなく、お父さん、お母さんの本も一緒に並んでいます。現在読んでいる本だけでなく、両親が子どものころに読んで、Gさんにも読ませたいと思っている本が、同じ棚に収まっているのです。
Gさんが、かつてお父さんやお母さんが読んだ本を手に取り、読むことで、両親の「知の足跡」をたどることできるというわけです。
「へえ、ママはこんな本を読んでいたんだ…」
ときにGさんはお母さんの子どものころや、青春時代に思いを馳せたりするそうです。まさに本棚がGさんとご両親の好奇心の表現の場になり、お互いの知的体験を共有する場となっているわけです。