国内初のIFRSで決算発表(日本電波工業)

 電子部品メーカー日本電波工業は13日、国内の上場企業として初の国際会計基準(IFRS)に基づいて決算を発表した。

 IFRSは(International Financial Reporting Standards)の略で、日本語では「国際財務報告基準」と言われる。最終的には全ての国の会計を標準化し、財務諸表を同じ基準で作成しようということが狙い。日本では、2010年3月期から任意で適用が始まった。日本としては、海外の投資家向けによりアピールしていこうとの狙いがある。

 同社のIFRSに基づいた2010年3月期の売上高は525億9000万円(前年同期比11.5%減)、営業利益は39億7900万円(前期比なし)、当期利益が43億3700万円(同)、当期包括利益合計が41億6700万円だった。

 今回の発表について、日本電波工業は「当社は平成14年3月期から海外向けアニュアルレポートに掲載している連結財務諸表に国際会計基準(IFRS)を適用してまいりましたが、国内財務報告におきましても平成22年3月期の年度連結財務諸表から任意適用が可能となったことからIFRSを適用いたしました。これにより財務報告の一層の品質向上と経営効率の向上が図れるものと考えております」としている。

よかったらシェアしてね!
目次
閉じる