米当局、スイスの銀行守秘義務に戦い挑む

 スイス銀行大手のUBSが日、顧客の課税回避をほう助した疑いを認めて、7億8000万ドル(約717億円)の罰金を米政府に支払うことで合意し、刑事訴追を免れそうだ。しかし、米司法省は5万2000人分の顧客データの引渡しを求めるなど、スイス銀行業界の最大の特徴でもあった顧客情報の守秘義務にメスを入れたい考えだ。

 ブルームバーグなどの報道によると、米司法省は「UBSに対する要求は、何百万人ものアメリカ人が職や家を失っている状況の中で、5万人ものアメリカ人富裕層が脱税行為を働いたことを訴えようとしているのだ」と声明を出している。

 これにはさすがにスイス金融業界の特徴でもあった顧客の守秘義務についての危惧が生まれ、連日、この話題が大きく報道されるなど波紋を呼んでいるという。

 米司法省は、UBSがアメリカ富裕層2万人の約200億ドル ( 約1兆8700億円 ) に上る脱税を助けたとして、昨年6月以来告訴していた。さらに刑事訴訟に発展させるという2月18日を期限とする最後通告を突きつけていた。

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