カプコン会長、93億円投じ米ナパにワイナリーをオープン

 ゲームソフトメーカー、カプコン会長の辻本憲三氏が米カリフォルニア州ナパバレーに設立したワイナリー「ケンゾー・エステート」が、今月正式オープンを迎えた。

 ナパバレーは世界有数のワイン産地。同ワイナリーの計画は約20年間からスタートし、総額1億ドル(約93億円)を投じて建設された。辻本氏は1990年にナパバレー東部に4000エーカーの土地を購入。ブドウの木の植え付けは2002年に開始され、現在70エーカーがブドウ畑になっている。

 ワインは「rindo(紫鈴)」(75ドル)、「ai(藍)」(150ドル)、「murasaki(紫)」(150ドル)、「asatsuyu(あさつゆ)」(60ドル)と日本に由来するブランド名で、かなり高額な価格設定。メインブランドの「rindo」はボルドースタイルのレッドワインで、しっとりとした質感と深みのある果実味が特長だ。デビュービンテージとなった2005年のワインは日本国内でほぼ完売し、同ワイナリーでは現在、2006年のビンテージワインを提供している。

 また同ワイナリーでブドウの栽培、ワインの醸造を手がけるのは、地元ナパバレーの有名人。ブドウの栽培家は「ハーランエステート」「グレイスファミリー」などで数々の名作ワインを生み出したデイビット・アブリュー氏。醸造家はナパのワイナリーオーナーのハイディ・バレット氏。試飲室では著名シェフのトーマス・ケラー氏がワインに合うメニューを提供する。

よかったらシェアしてね!
目次
閉じる