香港の邸宅地が2億3300万ドル(約210億円)という、香港の不動産オークションとしては史上最高額で落札されたことが18日わかった。昨年からの香港不動産市場の高騰がまだまだ続いていることを強烈に印象付ける。
今週火曜日に当地で行われたオークションで落札したのは、デベロッパーのヘンダーソンランドの李兆基(リ・シュウキ)会長(82)。中華圏でも有数の大富豪として知られている人物。資産額は米経済誌フォーブスによると185億ドル(1兆7000億円)で、世界で22位となっている。
この邸宅地は、ファルコンリッジ(Falconridge)と呼ばれる香港では最も高台で、中華圏の経済界の大物たちが邸宅を所有する最高にステータスのある場所の一つとしても知られている。
米紙ウォールストリートジャーナルによると、李ファミリーは邸宅を建てる計画だという。
香港の不動産市場は、昨年から終息する気配はなく、土地としては、ファルコンリッジや、またハーバー沿いなどは特に大富豪の間で人気が高いのだという。価格もこれがピークとなるのか、あるいはさらに高みを目指すのか。それは、購買力のある大富豪だけにしかわからない。