ダイヤ取引で国際司法裁判所がナオミ・キャンベルさんを証人喚問へ

 リベリアのチャールズ・テイラー元大統領が紛争に絡むダイヤモンド取引をしたとして、オランダ・ハーグの国際司法裁判所で開廷中の訴訟で、検察当局は20日、ダイヤを受け取ったと言われている英国のスーパーモデル、ナオミ・キャンベルさんを証人喚問することを要請した。

 紛争の資金を作るためのダイヤモンド取引は禁止されており、血の色に例えて「ブラッド・ダイヤモンド」と呼ばれている。2003年当時のテーラー大統領は、シエラレオネの紛争を武器と訓練の両面から支援したとして職を追われ、現在は公判中。人道に対する罪と戦争犯罪について無罪を主張し続けている。
 
 検察当局は、テーラー元大統領の不正なダイヤモンド取引を証明するために、ダイヤモンドを受け取ったとも言われているナオミ・キャンベルさんの出廷を要請した。

 ナオミさんは1997年7月にネルソン・マンデラ氏主催のディナーパーティーに出席し、その場でテーラー元大統領からダイヤを受け取ったと言われている。マンデラ氏の団体によれば、そのダイヤは正式なルートには乗っていない、ブラッドダイヤモンドだという。

 ナオミさんは4月に、TV局の取材を受けた際に、ダイヤモンドを受け取ったかどうかを聞かれたが、否定。インタビューを途中で止めて、帰り際にTVカメラに八つ当たりするなどしていた。

 これまで法廷は何度か経験しているナオミさん。しかし、今度ばかりは養成が正式に認められれば、国際問題でもありこれまでのようにシャレでは済ますことはできない。不本意にもそんなノンフィクションの壮大な法廷ドラマで主役を演じることになりそうだ。


ナオミ・キャンベルさん。右は恋人のドロニン氏

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