露大富豪がハンストを1日で終了、策士or根性なし

 かつてロシア一の大富豪で現在は拘置所に拘留中のホドルコフスキー氏が今週、ハンストを始めたが、たったの1日で終了したとブルームバーグが伝えた。

 ホドルコフスキー氏は石油会社ユコスで、脱税などを犯したとして2003年に逮捕された。会社は巨額の追徴金を課されるなどして破綻に追い込まれている。しかし、ロシアは現政権で、経済事犯では身柄を拘束しないということになったが、自らの身が拘置所にあることへの不満から出たことだ。

 メドベージェフ大統領のスポークスマンが、このハンストのことを「知っている」としたことで1日で終了したのだという。ホドルコフスキー氏は目的を達したと見たようだ。

 すでに大統領がメッセージを受け取ると計算した上での策士ぶりとも言えるだろう。また、一方で、要求が本当に通るまでやるべきかもしれない。「策士」、または「根性無し」と評価が分かれるかもしれない。

 ホドルコフスキー氏は、一貫して無実を主張している。

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