書籍、音楽、衣料はネットで買う=EC調査

満足度では各国で大きな差が

 米国のインターネット・ショッパーは、回答者の50%が満足としている。この点で中国では正反対で、15%だけが十分満足と回答している。日本でも同じで、18%だけが十分満足していると答えているだけだ。ブラジルとオランダの回答者は、ほぼ3分の1が自分のインターネット体験に十分満足しているとしている。

 ボス氏は「例えば、中国とオランダではさまざまな選択の幅があるかどうかが満足度に大きく影響しており、日本では時間的要素となっている。日本では、店舗に買い物に行けない消費者がオンラインでいつでも買い物できるかどうかが満足度を測る第一の要素となっている。米国では、地元の店舗で手に入れられない商品に簡単にアクセスできることが、高い満足度になる主な理由になっている」と指摘した。

 また「より安く手に入れられるという点が、調査対象国のほとんどで満足度を達成するひとつの要素。ブラジルでは、より安い値段が満足度を満たす第一の要素。さらに中国、米国、日本では、この点が第二の要素となっている。オランダでは値付けはあまり重視されておらず、品揃え、時間、外国商品の手に入れやすさ、宅配の後に値付けが来ている」と付け加えた。

 世界のオンラインショッパーの間には、満足度についてそれぞれ多くの異なる理由があるが、ほぼすべての国の消費者には、不満について共通する理由がある。

 現物を目にしないで購入するのが好きでない、配達が届くまでに時間がかかる、十分な選択の余地がない、という3点はほとんどの国で共通する不満の理由となっている。

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