レナウンが中国企業傘下へ最終調整

 アパレル企業レナウンが、中国の繊維メーカー「山東如意」の傘下に入ることで調整が進められていることが報道でわかった。レナウン側は否定している。

 衣料品販売が不振で経営が悪化したレナウンは、ここにきて財務体質強化が喫緊の課題でもあり、日本市場進出を目指していた山東如意との思惑が一致する。

 山東如意は、中国・山東省に本社を持ち、総合アパレルでは中国で上位10社に入る大手で、75億元(約100億円)で、従業員約20万人を抱える。生産力が高いことで中国国内では定評がある。

 レナウンの発行済み株式の約25%をネオラインキャピタルが保有し、筆頭株主となっている。役員派遣を提案されるなど、両者の攻防が続いている。報道では第三者割当増資を山東如意に対して行うとしており、投資ファンド排除の動きとも捉えることができる。

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