元ミス・ロシアが逮捕されるという不祥事があったが、現役の「ミス・ロシア」イリーナ・アントネンコさん（18）は、早くも対外活動をしきりにこなすなど、ロシアが優勝を本気で狙っているとの声も出始めている。
ミス・ユニバースの世界大会でも上位進出者を多く輩出するロシア。しかし、先日は医師免許を所持せずに薬を処方したとして、アンナ・マローヴァ容疑者（38、Anna Malova）が逮捕されたり、2002年にはオクサーナ・ヒョードロワさんが優勝したものの、公式行事に出席しないなどの理由でタイトルをはく奪された。どちらかと言えば、ミス・ユニバース史上では汚点を残している。
だが、イリーナさんは優等生ぶりを発揮している。国内の行事が引っ張りだこなのは言うまでもないが、活動範囲は国内に留まらない。最近海外では、ウィーン首都解放65周年、アジアチャリティーツアーとしてアジア数カ国を訪問するなど、とても精力的だ。
ミスコンテストはかつて、ロシアでは西側の退廃した文化の一つとまで酷評されたのは完全に昔の話になったようだ。こうした外交活動は、心象を良くする狙いがあるとまでは言わないが、ＰＲ効果は間違いなくある。
3連覇を目指し国を上げての総力戦で来るベネズエラをはじめとした南米勢、あるいは7回の最多優勝国アメリカなど虎視眈々と王座を狙っている。
そんな中、悲願の栄冠獲得へ向け、美女大国ロシアがいよいよ本気になったようだ。
ミス・ロシア2010、イリーナ・アントネンコさん（中央）
