トニー・ブレア元英国首相（57）が、米シリコンバレーに本拠を置く、大手ベンチャーキャピタル「コースラ・ベンチャーズ（Khosla Ventures）」にアドバイザーとなることがこのたび、発表された。政界引退後の活動は精力的で、現在の月給は1億4000万円ほどになるのではないかと見られる。
コースラ・ベンチャーズは、サンマイクロシステムズの共同創業者でもあるビノッド・コースラ氏が率いる会社。環境やＩＴ分野を中心に扱う。ブレア氏はここで投資助言を行う予定だ。
英紙デイリーメールによると、ブレア氏は、ＪＰモルガン、チューリッヒなどの大企業ともアドバイザー契約をしており、数社との契約で1500万ユーロ（16.5億円）に上るとも言われる。コースラの契約金は非公表だが、70万ユーロ（約7700万円）という報道もある。
また、ラグジュアリーブランドグループＬＶＭＨの総帥ベルナール・アルノー氏とも昵懇で、アドバイザー就任の交渉が最終段階にあるとも言われる。外交力と話術には若手政治家の時代から定評があり、その見込みどおり3期10年首相を務めたブレア氏。一民間人となってからもその卓越した能力を活かしているようだ。
トニー・ブレア氏
