子供時代の体験豊富な人は「学歴・年収」が高い

 独立行政法人国立青少年教育振興機構が発表した「子どもの体験活動の実態に関する調査研究」によると、子供の頃の体験が豊富な人ほど最終学歴が高く、また現在の年収が高い傾向にあることがわかった。

 同研究は、20代から60代の成人5000人を対象に「子供時代の体験」についてアンケート調査したもの。自然体験や友だちとの遊び、家事手伝いなど子供の頃の体験の多寡と、大人になった時の資質や能力の関係について検証した。

 その結果、子供の頃の体験が豊富な人ほど最終学歴が「大学や大学院」と回答した割合が高く、現在の年収が高い傾向にあった。最終学歴が「大学・大学院」と答えた人は、子供の頃の体験が多い人は全体の50.4%だったが、子供の頃の体験が少ない人では45.4%だった。

 子供の頃の体験が多かった人のうち、現在年収が「1000万円以上」の人は5.9%、「750万円~1000万円未満」の人は10.5%だった。一方、子供の頃の体験が少なかった人のうち「1000万円以上」の人は3.7%、「750万円~1000万円未満」の人は7.2%だった。

 また子供の頃の体験が多かった人は読書量が多くなる傾向がみられ、全体の6.9%の人が1ヶ月に「10冊以上」の本を読み、「ほとんど読まない」と答えた人は29.1%だった。一方、子供の頃の体験が少なかった人は、1ヶ月に「10冊以上」読む人は3.9%、「ほとんど読まない」人は52.5%と半数以上だった。

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