顔を出さずして10億円稼ぐ美女

 中国では近年、映画産業の成長が著しい。先月15日に公開された映画「杜拉拉昇職記」(GO LALA GO!)」は、公開わずか13日間で興行収入1億元(約13億円)を突破した。

 これは、杜拉拉という名前の20代後半の女性が、外資系大手企業に転職しキャリアアップしていくという内容。大ヒットした同名小説が原作だ。

 監督兼主演女優は、中国「新4大女優」の一人と言われている徐静蕾(シュー・ジンレイ)。主演作に「スパイシー・ラブスープ」、日本の渡部篤郎さんと共演した「最後の恋、初めての恋」などがある。

 徐さんはトップスターとして活躍するかたわら、映画監督、オンラインマガジン発行者、コラム執筆など多方面でも活躍している。中でもブログは、2007年にアクセス数が世界最多となる1億を突破し注目を集めた。徐さんは文才があり内容が面白く、休暇中や家でのノーメークの写真などをアップしたブログは、今でも常にアクセスランキングの上位をキープしているという。

 徐さんは「非常完美」(日本名「ソフィーの復讐」)の金依萌(エヴァ・ジン)、「孔子」の胡玫(フーメイ)、に続いて“1億元を突破した”中国で3番目の女性監督となった。先日行われた記者会見では「1億突破は予想をはるかに超えていた」と、あくまで控えめ。

 映画の投資資金のうち3分の2は、企業の協力などで既に上映前に回収されている。これに加えて今回の大ヒット。徐さんは人気ブロガーから、最も「儲かっている」女性監督になったと言える。

 さらに、続編の計画も明らかにしている。「気持ちはとても矛盾しています。監督はとても疲れるし、撮影するとなったら宣伝もしなくてはいけない。一方で、“杜拉拉”の中では表現しきれなかったことが、まだ沢山あります」と話し、続編の興行収入は必ず2億元(約26億円)を突破すると自信を見せた。


シュー・ジンレイさん

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