第81回アカデミー賞で最多8部門を受賞した映画「スラムドッグ$ミリオネア」のダニー・ボイル監督とプロデューサーのクリスチャン・コルソン氏が、子役2人に家をプレゼントし、また子役数人には成人までの生活費などを約束した。
ナリナリドットコムによると、こんなプレゼントまでにこんな経緯があったという。ボイル監督とコルソン氏は、子役のアズハルディン君の家がすぐに政府から撤去されると聞き、急いでムンバイに送金。だが、新しい家を探すためアズハルディン君の家族が受け取ったお金をブローカーに渡したところ、持ち逃げされたという。そのため、お金よりもアパートを用意したほうが得策と考え、ムンバイ住宅協会と協力してアパートをプレゼントすることになった。
映画がすでに世界で100億円近くの興行収入を得ていることからも「スカウトした子供たちを低賃金で使い、搾取した」との抗議が多数寄せられた。しかし、映画会社は2人を含む数人の子役たちに対し、成人までの生活費、学費、医療費の全額負担を契約しており、さらに成人後に改めて多額の出演料を支払うことを約束している。