ジェームズ・キャメロン監督、原油流出事故で協力申し出

 映画「タイタニック」や「アバター」で知られる映画監督のジェームズ・キャメロン氏が、米メキシコ湾原油流出事故対策への協力を、英石油大手BPと米国政府に申し出ていたことがわかった。海外メディアが報じた。

 キャメロン監督は数名のハリウッドスターとともに、BPに対し流出事故対策への協力を提案したが、BP側はこれを丁重に断ったという。キャメロン監督は1日、米当局が開催した科学者や技術者ら20名以上が召集された会議にも出席し、原油流出を止めるための方法について意見を交わした。

 キャメロン監督は映画「タイタニック」の撮影でロシアの潜水艦「ミール」を使ったり、深海でドキュメンタリー映画を撮影するなど、深海での作業の専門家でもある。またキャメロン監督は環境問題に積極的に取り組んでいることでも知られ、今回の事故でも大変心を痛めていたようだ。キャメロン監督は「この数週間、恐怖と苦痛を感じながら、メキシコ湾の事故を見ていた。彼ら(BP)は、自分たちが何をしているかわかっていない」と発言している。

 流出事故は4月20日、メキシコ湾にあるBPの原油掘削施設が爆発して発生。原油流出事故では米史上最悪の被害で、現在までに約4500万ガロンの原油が流出した。BPは事故発生から有効な手段を取れておらず、原油は今も海を汚染し続けている。

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