イタリアの高級ブランド「プラダ」が、ミラノと香港の証券取引所へ新規株式公開（IPO）を検討していることがわかった。地元メディアが報じた。
プラダは過去10年間でIPOを4回検討し、最近では2008年にも検討したが、世界経済の悪化に伴う業績悪化で断念した。しかし、5月24日に発表された第1四半期の収益は前年比26％増の3億6600万ユーロで、特にアジア太平洋地域の収益は6割以上伸びた。
プラダは1913年に設立され、株式の95％を創業家が所有し、5％をイタリアの銀行Intesa Sanapaoloが所有している。グループは「プラダ」「ミュウミュウ」「チャーチ」などのブランドを傘下に持ち、2009年の収益は15億6000万ユーロ（約1760億円）だった。
