フランスの世界的デザイナーの故イブ・サンローラン氏が遺した美術品コレクションの競売は、落札総額が3億7350万ユーロ(約465億円)に上った。個人所蔵品の競売としては史上最高額。
ロイター通信によると、パリで23日から25日まで開催された同オークションには、サンローラン氏のパートナーだったピエール・ベルジェ氏が733点を出品。オークションの収益金はチャリティーと医学研究のために寄付される予定。
ベルジェ氏は、オークションが世界的な景気後退にもかかわらず成功したことについて、「高品質の作品を提供すれば買い手はいるのだ」と語った。
イヴ・サンローラン氏の遺品。
また、一方で十二支動物のネズミとウサギの頭部をかたどった清朝中国の銅像2体が計3100万ユーロ(約39億円)で落札され、中国政府が返還を求めるなどの一幕もあった。