アイドルグループAKB48の総選挙の投開票が9日行われ、大島優子さん(21)が1位を獲得し、多くのファン、各メディアを巻き込んだ盛大なイベントが幕を閉じた。何をしても主役となるこのグループ。「AKB商法」と呼ばれる手法はビジネスとしては大きな効果を上げている。
先日発売されたシングル「ポニーテールとシュシュ」は50万枚以上を売り上げた。また、総選挙の本も出版されたりするなど、音楽不況のこの時代にあって、EXILEに代わって救世主となりえる存在でもある。
ところで、このCDシングルには、投票用紙が封入されており、お目当ての子を応援しようとCDを複数枚購入するファンも少なくない。
一人で数十枚、あるいは報道によると数百枚も買い上げた人もいるという。票を金で買う「金権」体質とも言うことができるが、ファンも求めているのだから、あまり大きな批判は出ていない。
過去には、CDに40種類以上のポスターを付録として付けて、全部そろえれば特別イベントに招待される特典がついていたものの、独占禁止法に抵触するという理由でこの企画は流れてしまった出来ごとも起きた。
ただ、AKB商法は他のアイドルたちも以前からやっていたが、効果は限定的だった。これもやはりAKB48のように人気がないと通用しない手法だということがわかる。
オーディションの落選組から駆け上がり日本一のアイドルグループとなったのが「モーニング娘。」なら、秋葉原から産声を上げて身近に「会いに行けるアイドル」から駆け上がったAKB48。今の人気ぶりなら、この商法は当分は通用しそうだ。
◆開票結果は次の通り。上位10人(敬称略)
1位 大島優子 31448票
2位 前田敦子 30851票
3位 篠田麻里子 23139票
4位 板野友美 20513票
5位 渡辺麻友 20088票
6位 高橋みなみ 17787票
7位 小嶋陽菜 16231票
8位 柏木由紀 15466票
9位 宮澤佐江 12560票
10位 松井珠理奈 12168票