中国の大富豪ランキング「胡潤百富」。毎年発表され、国内外の多くの注目を集めているが、これはルパート・フージワーフ氏が1999年に作成を始めて以来毎年発表されている。中国の大富豪ランキングの中でも、最も注目度が高い。
ルパート氏は、1970年イギリス生まれ。大学卒業後、中国や日本にも留学し言語を学んだ。この他、仏語など7言語も堪能だという。もともとは世界の富豪の資産状況を調査している米「フォーブス」誌のスタッフとして中国大富豪を担当したが、1999年に独立し現在に至っている。
長年、中国大富豪の動向を見続けたルパート氏。欧州の債務危機や、中国国内の不動産政策の影響などから、今年は富豪ランキング上位の資産は減少する可能性が高いという。実際、中国国内投資家限定のA株は4月15日3164ポイントだったのが先月31日には2592ポイントと、1カ月半で572ポイントも減少。中国市場は今後の成り行きを見守っているようだ。
また、ランキングについては、上位3人は必ず交代があると見ている。しかし、上位100人は比較的安定していると予測する。起業したばかりの人たちは浮き沈みが激しいかもしれないが、基礎ができている起業家は比較的安定しているためだ。
国内外から注目を集める「胡潤百富」のランキングだが、ルパート氏は今後について、中国は現在チャンスが多く存在すると見ており、今の仕事（大富豪ランキングの調査）で「2、30年は食べていけるだろう」としている。
また、ルパート氏は、資産のランキング以外にも、慈善活動のランキングも発表するなど、活動の幅を広げている。
