タイは、成田からバンコクまでが約6時間で、日本との時差が-2時間と、現地までの旅程が楽。そして、寺院や遺跡、街の雰囲気、ビーチや自然公園、スパイシーなタイ料理など、個人的にもとてもお気に入りのデスティネーションの一つ。
それだけに、バンコクでの反政府抗議運動が長引いた上に、死傷者や商業施設への放火など、いったいどうなるのだろうと憂慮するばかりでしたが、5月29日に夜間外出禁止令が全面解除となり、タイらしいともいえる現状回復ぶりのようです。
先だって来日したタイ国政府観光庁TAT副総裁のPRAKIT氏とお話しする機会がありました。東京在住8年の経験もあり、日本語も話す副総裁に、何より気になるバンコク事情を聞くと、デモ隊が占拠していたシーロム一帯は解散2日後には通常通り。さすがに、焼失したチット・ロムの大型商業施設の復興は数ヶ月以上かかる模様で、被害の大きかったセントラルグランドは7ヵ月程度かかるとか。しかし、交通機関・一時期閉めていたホテルなどは、今や全く平常に戻ったとのことでした。
確かに不思議な感じもしますが、これはタイの一部のことではあったのです。バンコクがこのような抗議運動で荒れていた時期には、逆にビーチリゾートなどへの集客は伸びていたのだとか。私は、前回の空港閉鎖の半月後と、今回の抗議運動が激化する1ヵ月弱前にバンコクに行っているのですが、まったく信じられないぐらい普通だったわけです。とにかく旅先として愛すべきタイランド、またこのような状況になりませんように!と強く願うばかりです。
さて、副総裁との会見時に、これから夏に向けてということで、タイへの子連れ旅行についての話も出ました。子供が小さいと、辛い食事がどうもと思われるかもしれないのですが、今やタイのホテルやリゾートなどは中華をはじめイタリア料理など西洋の料理もかなりのレベル。バカンスではいろいろ楽しめ、コストパフォーマンスのよさで、評価ができます。
プーケットなどファミリーにも向いているビーチリゾートをはじめ、前回訪れたパタヤが、施設が充実してきていて、空港にも近く穴場だと思いました。パタヤは、夜の喧騒の街といったイメージがあるかと思うのですが(確かに大人向きエリアは健在)、子供も一緒に楽しめる施設が意外に多いのです。
120もショップがある水上マーケット、エレファントショー(象にバナナをやったり、鼻で持ち上げてくれたり、かなりアクティブ)やタイ文化を踊りなどで見せるショーもあるNONG NOOCHトロピカルガーデンなどなど。
そして、ニューハーフのティファニー・ショーのハイレベルなパフォーマンスもため息が出るくらい美しく、欧米の親子連れが観劇していました。パタヤで一番新しく、初のコンセプトホテルとして登場したセンターラ・グランド・ミラージュ・ビーチ・リゾート・パタヤは、流れるプールやスライダーを備えた大型ウォーターパークがあって、子供にもプール天国。客室すべてがオーシャンビューで、スタイリッシュな室内。そのコンセプト“ロスト・ワールド”のように浮世離れたリゾートライフが過ごせそうでした。