サッカー日本代表へ!PK必勝法が見つかった?

 サッカーで最も得点可能性が高いシーンの一つにPK(ペナルティキック)がある。一般的には8割方決まるとも言われるが、逆に1本を決めるか外すかによって勝敗には大きく影響する。このたび、英国の大学で、PKを心理学的に分析し、成功率を高める方法が明らかになった。

 この研究は、イギリスのエクセター大学で、グレッグ・ウッド教授(心理学)のチームによって行われたもの。実験は、同大学のサッカー部の選手18人がPKを蹴り、GK(ゴールキーパー)を見て蹴った選手よりも、キーパーを見ることなく蹴った選手の方が成功率が高いという結果となった。選手がPKの動作を行う際には、視線を追う装置をつけて計測した。

 ウッド教授によると、GKを見ることで心理的に不安や焦りを呼ぶことになり、普段どおり思い通りのキックできなくなるのだという。

 ただ、この実験がW杯のような世界最高峰の舞台で当てはまるのかどうかはわからない。日本代表のPK名人と言えば、MFの遠藤保仁選手。キーパーの逆を突いて、転がして蹴る「コロコロキック」と呼ばれるが、PK成功のコツを「ボールを見ずにキーパーの動きを最後まで見る」とかつて語ったことがある。

 この実験の結果とは違う。遠藤選手の精神力が強い、といっても良いのかもしれない。

 キッカーとキーパーとの高度な駆け引きが繰り広げられるPK。当然ながら蹴る方が有利なのだが、それだけに「絶対に外せない」というプレッシャーに打ち克つ精神力が必要なことは言うまでもない。

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